2015年4月24日金曜日

◆КНИГАウラジーミル・ソローキン「氷 氷三部作2」

ロシアでなければ生まれないロマンだ、という指摘はそのとおりだろう。


「氷3部作2」となっているが、やはり3部作の2番でで、日本語訳の刊行が時系列順ではなく、執筆順ということなのね。映画「スターウォーズ」みたいに途中から見せていくってわけか。今まで大嫌いだったソローキンだがこれは読んでみようという気になった。
そして。
あー、やっぱりソローキンだった。ソローキンだったじゃないか、あーあ!
はい、あのアレクセイ・ゲルマン監督の遺作にこれはと思える人にはよいのではないかと。
残酷描写、排泄表現の編愛、陰謀史観を下敷きにしたようなファンタジーで、「大祖国戦争」~21世紀初頭のロシア(ソ連)に生きる、金髪碧眼の人々の物語は、案の定読後感の悪いものだった。
第一部は一見戯曲風でかなり読みやすくはあるが。
仲間以外への冷酷な仕打ちがとってもいやーな感じ。
でも続編は読むと思う。

ルキヤネンコの「夜間警備(ナイト・ウォッチ)」は映画になったが、こちらは舞台化の方がよさそう。
で、アルトゥール・スモリヤニノフくんとか似合いそうである。

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